こんにちは!⼥性活躍委員会の⼤村です。
今回は、私たちが半年間かけて取り組んできた、第7期⼥性活躍委員会の軌跡をお話しします。
私たちのプロジェクトは、
「アンコンシャスバイアスにとらわれず、⾃分らしく⽣きることを応援したい」という想いからスタートしました。
※アンコンシャスバイアス(=無意識の偏⾒)…個⼈が⾃覚せずに持っている、思い込みや偏った考えのこと。
⽇本では、⼥性管理職の少なさや賃⾦格差、「育児中はキャリアアップが難しい」といった考えが根強く残っています。
こうした現状を踏まえ、私たちにできることは何かを模索しながら、10回以上にわたる議論を重ねてきました。
プロジェクトの途中で実施したアンケートでは、予想以上に考えさせられる結果が出ました。
育児と仕事の両⽴について「キャリアアップは難しい」「周囲に迷惑をかけてしまう」といった不安を抱えている⼈が多く、特に⼥性社員の約8割が無意識のうちにそうした思い込みを持っていることが分かったのです。
構想初期では外部講師を招いてアンコンシャスバイアスについての講義であったり、制度改⾰などの案が出ていましたが、アンケートの結果を受けて、まずは社員⼀⼈ひとりの意識を変えることが⼤切だと気づきました。
特に、⼥性⾃⾝が「⾃分にはできない」 と思い込んでしまうことが、⼤きな壁になっているのではないかと考え、まずはその思い込みをほどき、可能性を広げることに注⼒しました。
こうした課題に向き合うために、私たちは「ディスカバリーワークショップ」を企画しました。
年齢や部署の異なるメンバーがグループを組み、⾃分の価値観を⾒つめ直し、 他者の考え⽅に触れながら新たな可能性を発⾒していく、参加型の研修です。
ワークショップは、以下の4つのステップで構成されています。
- 業務(それ以外も含め)のポジティブ‧ネガティブ要素を洗い出す
- グループで共有し、視点を変えてポジティブに捉え直す
- 「なぜ?」を繰り返して深掘りする
- ⾃分の価値観を再発⾒する
私⾃⾝もこのプロジェクトを通じて、多くの学びがありました。
たとえば、私は「単純作業が苦⼿」だと思っていましたが、深掘りして考えてみると、 単に「成⻑を感じられない仕事が苦⼿」だったのです。
さらに振り返ると、前職で営業 として売上を上げることで評価されてきた経験があり、「売上に直接つながらない業務は無駄」と思い込んでいたことに気づきました。
研修後のアンケートでは、私たちの想像を超える反響がありました。
参加者83名のうち、89%が「⾃分のキャリアを考える良いきっかけになった」と回答。
特に印象的だったのは、参加者の声でした。
「今まで漠然と諦めていたキャリアについて、改めて考える機会になった」
「忙しさの中で⾃分の内⾯と向き合えていなかったが、研修で『⺟でありたい⾃分』 『仕事をする⾃分』『夢を追う⾃分』、すべてを受け⼊れる⼤切さに気づいた。」
「『なぜなぜ分析』により、⾃分の本当の気持ちを理解し、次のステップを考えられるようになった。」
「普段忙しくて⾃分を⾒つめ直す時間がなかったが、研修を通じて⾃⼰分析や成⻑に気づくことができた。」
「他の部署の⼈との対話を通じて、⾃分の可能性を再発⾒できた。」
「異なる年齢層や環境の⼈と関わることで、新たな学びや気づきが得られた。 」
こうした声を聞き、今回のプロジェクトが単なる研修を超えた意味を持つものになったことを実感しました。
もちろん、これですべての課題が解決したわけではありません。
意識を変えるには時間がかかりますし、ワークショップはその第⼀歩にすぎません。
プロジェクトを通じて私が⼀番感じたのは、「変化は⼩さな気づきから始まる」ということです。
「⾃分には無理かもしれない」と思っていたことでも、周囲の協⼒や環境の⼯夫次第で実現できることがある。
そうした前向きな姿勢や、互いに励まし合える組織⽂化こそが、私たちが⽬指す⼥性活躍の姿なのだと確信しました。
プロジェクトの最後には、PJメンバーと打ち上げをしました。
⼦どもが⼩さいため夜の飲み会は難しいと思っていましたが、みんなが私の⾃宅近くで集まり、⼦連れでも安⼼して過ごせるお店を選んでくれました。
結果的に、⼦どもが⽣まれてから5年ぶりに会社の飲み会に参加できました。
「できない」と思っていたことも、周りの少しの⼯夫や考え⽅次第で実現できる。
これは、今回のプロジェクトのテーマにも通じる⼤切な気づきでした。
関わってくださったすべての皆さんに、⼼から感謝しています。
この⼩さな⼀歩が、誰かの⼤きな⼀歩につながることを信じて。
これからも、iYellの可能性を信じて挑戦を続けていきます。